東大寺

奈良‗東大寺‗大仏様

東大寺は奈良の大仏様で知られ、周辺は奈良観光の中心地です。

東大寺は古都奈良の文化財として世界遺産にも指定されていますが、同時に国宝や重要文化財の宝庫でもあります。

学生時代に修学旅行で一度訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。

東大寺概要

所在地 〒630-8587 奈良市雑司町406-1
電話 0742-22-5511
拝観料 大仏殿・法華堂・戒壇堂 : 600円 小学生は300円
東大寺ミュージアム : 550円 ※セットで1,000円もあり。また、団体割り切びきもあり。
開館時間 4月~10月 7:30~17:30
11月~3月 8:00~17:00
休み
公式サイト http://www.todaiji.or.jp/

アクセス方法

大仏殿春日大社前バス停から歩いてすぐの距離にあります。

が、気候がよく、時間に余裕があれば近鉄奈良駅から興福寺や奈良公園などを経由していくのもおすすめです。奈良国立博物館と枝垂れ桜で有名な氷室神社の間の登大路を東に向かうと東大寺南大門に到達します。

万葉集

わが背子と 二人見ませば 幾許か この降る雪の 嬉しからまし

わがせこと ふたりみませば いくばくか このふるゆきの うれしからまし

光明皇后(巻8/1658)

【現代語訳】したわしい方と二人で見ましたら、どれほどか、この降る雪も嬉しいことでしょうか。

【補足】夫である聖武天皇に献った歌。

東大寺の歴史

東大寺

東大寺の創建は743年(天平15年)、時の聖武天皇が盧舎那大仏建立の詔を出されたことがきっかけです。

当時、天平文化華やかなりしだった頃。しかし、疫病や飢饉、藤原広嗣の乱が発生するなど社会や政情のは不安定でした。

それを憂え、熱心な仏教信者だった聖武天皇は仏教による鎮護国家を意図し、大仏建立という大事業を命じたのです。

747年にはじまった大仏鋳造は、749年まで足掛け3年かかりました。その後、行基などの力を借りて、752年4月9日に開眼供養会が行われました。

開眼供養会には聖武上皇・光明皇太后・孝謙天皇をはじめ、多くの貴族や官僚が参列しました。インドから来た僧侶、菩提僊那が開眼の筆墨をとり、歌や舞、音楽が儀式を華やかに彩りました。

時代はくだり、9世紀前半に大仏が傾き、9世紀中ごろには地震のため大仏の頭部が落下しましたが、いずれもすみやかに修復されました。しかし、1180年12月、平重衡による南部焼き討ちで、諸堂・坊舎は法華堂や二月堂などを残してほとんど焼失しました。

そこで時の権力者、後白河法皇や藤原兼実らの貴族から資金を集め、1185年に大仏開眼供養会がお行われ、さらに1195年には源頼朝や北条政子が大仏落慶供養会を行い、幕府の威光を誇示しました。

その後、幾度かの焼失を繰りかしたのちに、1709年に落慶供養会が行われ、これが現在の大仏殿です。

東大寺のみどころ

大仏殿だけではなく、東大寺の境内もとても広いです。

南大門

国宝。中国では都城や寺院の建物は南を正面にして建てらました。古代日本もそれにならい、寺院の南門は正門として他の門より大きく作られ、南大門と呼ばれました。

現代の東大寺南大門は1199年に再建されたもの。

重源が宋の技術を導入してつくらせただ遺物用という様式であり、高さ26メートルの雄大な姿を誇っています。

また、南大門の両脇には東大寺を守護する木造金剛力士立像(国宝)が1対安置されており、威容をはなっています。昼間見るのもいいですが、夜のライトアップ時にはますます力強さをたたえた姿を見せてくれます。

大仏殿

金堂、国宝。大仏殿は東大寺の本尊である盧舎那大仏を安置する金堂にあたります。

東西約57メートル、南北約50メートル、高さ約47メートルの大きさを誇り、世界最大の木造建築物としてその名を知られています。

盧舎那仏坐像

国宝。あらゆる場所を照らす太陽を象徴し、その光明によって人々を導く仏とされています。

現在の大きさは高さ16メートル、顔の長さだけでも5.28メートル、鼻の高さ96センチメートル、また、上に向けられた手のひらには10数人が乗ることができる大きさです。

たびたび修復され、天平時代に作られたものは腹部から下の部分や台座の蓮弁部などわずかのみ。

開山堂

国宝。良弁僧正坐像(国宝)を安置。

良弁は聖武天皇に深く信頼され、華厳経の思想に基づいて大仏造立・東大寺創建を推進した東大寺開山の僧侶。少年の時に鷲にさらわれて、東大寺境内のスギの木に運ばれたという良弁杉の伝承が良く知られています。

法華堂(三月堂)

国宝。もともと東大寺の前身であった金鐘寺の一堂。その創建は東大寺より早く、738~48年ごろに建てられたと考えられています。

古くから寺僧の学問の場であり、今も毎年12月16日に方広会が行われて、華厳宗の根本道場とされています。

本尊は乾漆不空羂索観音立像(国宝)は高さ362メートルもあります。

乾漆像とは木や粘土でおおよその形をつくり、その上に麻布を貼って漆で塗り固めたものであり、天平時代の仏像にはよく見られる手法。また、羂索とは網や糸のことであり、観音菩薩が網や糸ですべての人を救い、願いをかなえることを意味します。

堂内には他にも多くの国宝が安置されています。

二月堂

東大寺 二月堂 お水取り

国宝。

高台に面して建っている二月堂の舞台からの眺めはよく、信貴生駒の山々がよく見えます。ここでお水取りと呼ばれる東大寺修二会が行われます。

真下から眺めるお水取りの様は迫力があります。

[st-mybox title=”お水取り” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

東大寺修二会は752年、東大寺開山の良弁の高弟、実忠が始めたと伝えられています。以来、毎年途切れることなく続けられ、2012年には1261回を超えました。奈良ではお水取りがくると、「あ、春が近づいてきた」と実感します。

[/st-mybox] [st-kaiwa1]お水取りの時期、二月堂周辺はとても混雑します。ギューギューで動けないのも珍しくありません。[/st-kaiwa1]

戒壇院

 

正倉院

国宝。奈良時代に建てられた正倉院は現存する校倉造りの建物の中で最大規模です。

正倉院の外構の見学が可能です。が、正倉院は宮内庁の管轄であり、土日祝日は原則公開されていません。

天皇の命令がなければ開扉できなかったため、聖武天皇の遺品などの収蔵物が今によく伝えられています。

毎年10月下旬から11月上旬に、奈良国立博物館で正倉院展が開催され、正倉院宝物が展示されています。

[st-kaiwa1]正倉院展は非常に混雑します。個人的には比較的すいている夕方の訪問をおすすめします。[/st-kaiwa1]

大仏さんには会えないけれど、夜の東大寺こそおすすめ

夜の東大寺
昼間の喧騒が嘘のような静けさ

東大寺周辺は昔から修学旅行生などが多かったものですが、近年は外国人観光客が非常に多く、1年を通して東大寺周辺は込み合っています。

しかし、東大寺は夜になると別の顔を見せます。

夜の東大寺 鹿さん
鹿さんもお眠モードに入ります。

大仏殿が17時~17時半に閉まることもあり、一気に観光客の姿が引きます。鹿も眠りモードになり、昼間のように鹿せんべいをねだることはありません。

街灯もついていますので、東大寺の広い境内を一人歩くのもオツなものです。

また、お水取りで有名な二月堂は若者のデートスポットとして有名。沈みゆく夕陽を眺めるのもおすすめです。

東大寺‗二月堂

二月堂へは少し坂道になります。

暗闇の中、足元に気を付けてお登りください。

[st-kaiwa1]夜の東大寺は昼間とは別の趣をたたえており、とても幻想的です。昼間あれほど見かけた観光客はめっきり少なくなり、鹿は境内のあちらこちらで眠りにつきます。[/st-kaiwa1]

東大寺の年中行事